一迅社 土室圭先生「徒然日和」を、いろいろ考察してみた結果

まず、第1巻に「紀勢線」という駅の中の描写で表示が漫画のコマの中にあり(雨、時々)降雨が多い地域であると。ウィキペディアで、紀勢本線の駅舎を検索してみると、一番佇まいが近い駅舎は、その中でもどうやら「尾鷲駅」のようだと。降雨が多いのも、尾鷲市の特徴であると。そして、何よりもディーゼルカーしか来ない。JR西日本の紀勢線は電化されていて、じゃあ当てはまらないよね、ということになると、残る紀勢線は、JR東海、つまり三重県側の紀勢線になるよねと。

そうだとするならば、あれこれ合点が行く。例えば「ジュスコ」としてあるお店は、かつてのジャスコ、つまり「イオン尾鷲店」だろうと想像がつく。コンビニは、FamilyMartが多いので、恐らくそれだろうと。「電車じゃなくて汽車だよ」というのは、恐らくディーゼルカーだけだろう。隣の駅までものすごく距離があるのも、尾鷲市の地図を見れば合点が行くのです。

ちなみに、大阪からは、近鉄大和八木駅、近鉄松坂駅経由でおおむね片道4時間、約4千5百円かかりそう。(近鉄特急、JR特急南紀を使った場合)何にも誰の用事もないのに簡単に行けそうにありません。泊りがけになるでしょう。伊丹空港→南紀白浜空港から紀勢線も(駅すぱあとで)考えたのですが、どう考えても尾鷲市って、ここから見ると(言うちゃなんやけど)地の果てです。

これが一番早いっぽいです。イオン尾鷲店のホームページは、大体どこのイオンのお店も似たか寄ったかなので、省略します。ちょっと近畿の人間にとっては見慣れない銀行があったり信用金庫だったりします。市のホームページは「獲れない魚はない!」と言わんばかりの記述。そして、三重交通バスと、市バスがある程度。そして「順調に過疎ってるよね」というセリフを裏付けるように、三重県尾鷲市は、国から過疎指定を受けているという事実。人口のグラフを見てみると、18歳~20歳ぐらいで、この街を見限って都会へ出ていくさまがよくわかります。

たとえ、三重県尾鷲市ではなかったとしても、その近所の市か町だろうと思うのです。熊野古道に近い。峠を越えた向こうは奈良県であると。この熊野地方で有名なお寿司(おにぎり)は「めはりずし」なんですよ。高菜で巻いたようなごはんのこと。2巻で真冬ちゃんが着ているTシャツの柄がめはりずしなんですよ。これはもうこのエリアで間違いがない。

面白いよ。というか、見ていてほのぼのしちゃいます。何の害もなく、何のいじめもエロスも犯罪も何にもない。むしろ、のどかさと百合物語しかありません。高校の授業がどうだ、部活がどうだ、という話もあんまり聞きません。むしろ、私生活にお話の重点が置かれています。

4人のキャラクターが、それぞれ春夏秋冬をあしらっていて、小春、七椰、実里、真冬って具合になっています。これはね、Kindleじゃなくて、単行本で持っていた方が良さそうです。電源がない場所でも読めますからね。とても丁寧に描かれているので、この漫画が完結する頃には、僕は50歳になっているんじゃないのかな、と思います。はい。

しかしまあ、故郷が兵庫県でよかった……。

©土室圭・一迅社/講談社

田所稲造 拝

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